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国際支援

既に触れたように、俺は「モノ・カネ」の支援活動はしない。
俺の活動はヒトの提供と、ヒトの育成。俺の技術は情報。

活動も終盤に入ってきて、人脈も広がってきた。
4ヶ月程前に、これまでマサシでコンピュータの手伝いをしてきたNGO団体から、
国内に4か所しかない障害児の学校を再建する為に、金銭的な支援をして
欲しいと依頼を受けた。依頼人は、マサシのNGOを総括する団体の長。

俺のポリシーには反するけど、以前に触れた他の隊員の活動に影響されて、
取り合えず話を聞いてみることに。レター文化のタンザニアには重要な、正式な
依頼状を書いてもらい、この案件がスタートした。

今日はレシピエントの調査の為に、マサシから車で30分程離れた
ルクレディ市まで行ってきた。


行ってみたものの・・感想は、残念の一言。

確かに建物は老朽化している。不衛生でもある。
でも今住んでいる人間に、今あるもので快適に住もうと言う意思が感じられない。
不衛生な建物、天日干ししていないベッドマット、狭い部屋、壊れたベッド・・
確かに人が生活する上で不衛生だとは思う。でもその原因は建物の老朽化以上に、
住人の意識だ。単に掃除が行き届いていないのだ。
BEATS OF LIFE で支援したIMUMAとは違う。
ここの子供達はテレビを見ている。厭らしい計算になるが
テレビを買うカネで新しいベッドマットが20個は買える。


ここの映像を撮って、悲しげなナレーションをのせて日本のテレビ番組で流せば、
多分支援金は集まるだろう。事実を誇張して隊員が書類を書けば、支援し
てくれる団体だってあるかもしれない。
でも、大事なのは何だろう?


隊員の目は厳しいのかもしれない。2年間で、生活の底辺を目の当たりにする。
今日見てきたこれは、生活の底辺と言えるのかもしれない。
でも、そんな生活を抜け出すには本人の力が不可欠で、支援なんて
その導入部にしか働かない。支援なんて微力だってことを思い知る。


ODA事業。
国際協力ではメシは食えない。事業単体では稼げないのだから。
支援要請の書類一枚でカネが貰えるなんて、どんなに楽な仕事かとも思う。

・・・しかし、道義に厚く尊い仕事。

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Msiba(不幸)

ちょっと前、同僚のfadhiliの子供が亡くなった。

新婚の嫁さんは帝王切開で子供を産んだあと、赤ちゃんは呼吸をせず、
そのまま亡くなったらしい。


fadhiliはもう普通に生活してるけど、やはりショックだったろう。
喧嘩しても落ち込んでも、立ち直りが早い気質は、こういうときにはいい。
周りで見ていてもほっとする。


fadhiliは親切で、頭もいい。

他の、アホで愛嬌がある同僚(マクア、マコンデ族)とは少し印象が違う。
部族を聞いてい見ると、タンザニア生まれのマラウィ人だとのこと。
ですよね・・。


fadhiliは、俺が配属してしばらくで結婚した。
「まだまだ結婚はしないよ」と言っていた3ヶ月後に挙式して驚いた。
年齢は俺の1個下。

「子供は準備がまだだ」って言っていた3カ月後には産休をとった。
fadhiliは嘘つきだ。


今はもう元気に、普通に生活しているfadhiliの姿を見て、
子供が日本で生まれていたら助かったのかなぁ・・なんて考えてしまう。



質の悪いタンザニアの医療。
無知の医者が、患者を騙している位のイメージをもってしまう。
平均寿命の低さも、(確か50歳位?)乳幼児の死亡率が影響しているのだろう。
大人になると驚くほど丈夫な彼らだけど、子供は弱い。



俺は日本で生まれる事を選べた訳ではないし、fadhiliの子供もそうだ。
fadhili自身だって。Tanzaniaに生まれることが不幸と言うわけではない。
でも、俺が今生きているのは、運よく日本で生まれたからなのかもしれない。

HIV

アフリカの問題と言えば貧困と並んで有名なHIV。
よく考えれば今まで一度も取り上げたことがなかったので、
今回はHIVがテーマ。

もはや知らない人はいないであろうHIV。Human Immunodeficiency Virus。
邦訳するとヒト免疫不全ウイルス。

タンザニアの感染率は確か7%以上。
対して日本は0.5%程度?

つまりタンザニアでは統計上、15人に一人は感染していることになる。
しかもこれは、あくまで統計上の数字。
病院に行って検査していないけど感染している人なんて沢山いる。
日本にも言えることだが。

なぜアフリカではHIVがこれほどまで深刻な問題になっているのか?
タンザニア南東部の現状を見て原因を考察してみた。

 1.性商売
   生活に必要なお金の為に、未成年による売春も行われている。
   残念なことに、石鹸一個(500Tsh=50円)で体を売る高校生なんて
   話も聞く。「生活の為」とは言っても、売らなければ飢えてしまうという
   程の貧困が背景ではない。お小遣い欲しさの売春も。援助交際の様。
   外国人は勿論、国内でも長距離輸送の運転手が地方で買春し、
   それがベクターとなって全国に感染が広がる。だから主要都市に向かう
   分岐点の町などは、多くのドライバーが宿泊する為、感染率が上がる。
 2.貞操観念
   この言葉、男性にも使うのかな?
   イスラム教率が高い割に、男女問わず若者は性に対して奔放な様子。
   日本の田舎でも、「停電になると出生率が上がる」という様に、娯楽の
   少なさにも原因しているのかも知れない。
 3.HIV予防知識の不足
   HIVそのものに対する知識が少ない様に見受けられる。
   政策も大きくHIVを問題提起していて、看板やCMは日常的に目にする。
   またNGOやボランティアも多い。しかし、相対的に見てまだ十分では
   ないのだろう。HIV=コンドームの等式は頭にあるものの、HIVが何なのか、
   またどう感染するのか等の知識はあまりない。
  4.コンドーム
   流通が不足しているらしい。政府やNGOが無料配布しているそうだが、
   村では手に入らない。
   流通だけでなく、質も悪いらしい。タンザニア国産(?)のコンドームも
   幾つか出回っているが、技術がない為に性的な満足を得る事ができないと
   いい、性に活発な若者がこれをつけたがらない。
   「バナナ味」とか、「チョコ味」とか、タンザニアのコンドーム会社は、
   薄さではなく味で拘る様子。
 5.貧困
   食べる事で精一杯の人たちが、コンドームを買って使うわけがない。
  6.文化
   以前にも挙げたが、タンザニアは家族構成が広く、大きい。
   誰かが死んだ時にその貰い手を確保する為だが、例えば旦那がHIVで死去
   すると、その妻は旦那の兄弟に引き取られ、妻⇒旦那の兄弟⇒その妻へと
   感染が広がっていく。


これらの問題が複雑に絡み合って、感染率を高くしてしまっているんだと思う。
特に貧困とコンドームは根が深い。コンドームを店で売る一方、NGOや政府が
無料配布すれば、それを売って商売する輩がでてきてしまう。
毎日の生活にギリギリの村人は、未来の健康よりも明日の食糧を選ぶ。

「コンドームは売らないで今晩使いなさい。あなたの未来の為だから」
コンドームをくれた人間がこう言ったところで、生活に貧窮している人の心には
届かないだろう。
「気持ちは嬉しいが俺は今、腹が減っているんだ」

コンドームの価値を限りなくゼロにしなければ、コンドームを無料配布しても
意味がない。
コンドームの価値を下げても、使われなければ意味がない。
使われる為のコンドームを作る為にはカネがかかる。


極端な話、日本のコンドームがそこいらじゅうの木に(マンゴーみたいに)
ぶら下がっている位の状況があれば、もう少し改善されるのかもしれない。

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